iPhoneでできることを、1990年代に再現するとしたら?

手元でなんでもできるのが当たり前の時代

iPhoneを始めとするスマートフォンには、昭和生まれのぼくからすれば、信じられないほど多くの機能が詰め込まれています。iPhone一台あれば、ありとあらゆることが手のひらの中でできてしまいます。ドラえもんの「ひみつ道具」は22世紀の発明ですが、予想よりも早く、未来はやって来ていたのですね。

ということで、今(2018年)のiPhoneでできることを、1990年代に再現するとしたら、どんなものが必要だったかを、思い出しながら書いてみます。

1990年代の電話

LINEが普及し、今や電話をする人も少なくなったようです。ショルダータイプの巨大な携帯電話から、一般向けにポケベルが普及し、やがてPHSや携帯電話に移行し始めた時期ですね。パケット代が高く、パケ死という言葉をよく目にしました。外から電話をかけたいときは、公衆電話を利用していて、テレホンカードが必須でしたね。

1990年代のWEBブラウズ

ネットサーフィンという概念がなかった時代。調べ物をするには、辞書や百科事典を引くか、雑誌や専門書を読むか、図書館に行くしかありませんでした。

1990年代のWikipedia

Wikipediaはやはり百科事典でしょう。百科事典などの訪問販売が流行っていた時代です。我が家にもありましたが、本が重いので、手に取るだけでも大変でした。ものすごく場所を取る上に、当然ながら情報が更新されないので、年月とともに邪魔になって捨てられる運命にあります。

1990年代のメール

メールの代替となるのは、ハガキか手紙ですね。お金も時間もかかりますが、その分、一通に込められる気持ちは強かったと思います。

1990年代のカレンダー

手帳やカレンダーに手書きするしかなかったですね。カレンダーに関しては、ぼくもほぼ日手帳を愛用しているように、まだまだアナログが人気です。

1990年代のカメラ

カシオQV-10が発売されたのは1994年ですが、画質はおもちゃ並。90年代の一般家庭には、まだデジカメは普及していませんでした。フィルムのコンパクトカメラか、「写ルンです」か、ポラロイドカメラか、一眼レフのいずれかでしょうね。

1990年代のアルバム

フィルムカメラでは、現像するのにお金がかかりますし、それを大きなアルバムに一枚一枚貼っていく手間がありました。今では撮影した瞬間にアルバムができますから、便利なものです。

1990年代の画像編集

出版業界ではPhotoshopが使われていたかもしれませんが、一般的には写真を編集するという発想自体がなかったと思います。しっかり写真が撮れたかどうかすら、現像するまで分からない時代でした。今はInstagramなどで高機能なフィルターが使えますから、画像編集さえも当たり前になりましたね。

1990年代のビデオ撮影

カメラとビデオカメラは別物。当時は8ミリビデオのハンディカムが主流だったでしょうか。昭和生まれの多くは、幼少期の写真はあっても動画はほとんど残っていないでしょう。

1990年代のビデオ配信

ビデオ配信が手元でできるなんて、本当に驚きです。これを実現する方法は、ちょっと思いつきません。ビデオカメラで撮影して、編集するまでは何とかなるでしょうが、配信となると、テレビ局に投稿して採用されるのを待つことくらいでしょうか。それくらい、誰でも動画が配信できるのはすごいことなんです。

1990年代の動画視聴

動画を観るには、映画館に行くか、レンタルビデオ店でビデオを借りるかですね。外でテレビを見るには、ポータブルテレビというものがありましたが、画質は悪かったでしょう。テレビを録画するにもVHSというハードカバーの本くらいのサイズで120分、3倍速モードで360分くらいが限度でした。場所は取るし、画質も悪いし、ゴミになるし……ひどい時代でしたね。

1990年代の音楽制作

GarageBandの完成度ときたら、感心するばかりです。多重録音するにはMTRが必要ですし、シンセサイザーや、キーボード、ピアノ、ギター、ベース、弦楽器、管楽器、ドラム、サンプラー、エフェクター、リズムマシンなど、さまざまな機材が入っていて、当時これらを買い揃えようと思ったら、数十万円はかかりますから、iPhoneユーザーはもっと気軽に作曲や演奏を楽しんでほしいものですね。

1990年代の音楽鑑賞、ラジオ聴取

当時はラジカセ、CD/MDコンポが一般的でした。ラジカセを持ち歩く文化もあったようですが、今となっては信じられないですね。持ち運びには、ラジオ機能付きCD/MD/カセットウォークマンになるでしょう。2001年にiPodが発売されて以降、デジタルオーディオが急激に普及しましたね。

1990年代の定額制音楽配信

AppleMusicなどの世界中のあらゆる音楽が聴ける定額制音楽配信は、音楽好きにとって夢のようなサービスです。類似サービスと呼べるものは、強いていえば有線放送くらいでしょうか。

1990年代の電子書籍

昔は本や雑誌、新聞を持ち歩くしかなかったですね。本好きの人は大変だったでしょう。今ではiPhoneで本や雑誌、新聞が読めてしまうのですから、大変なことです。活字に関しては、Kindle Paperwhiteは目が疲れないので重宝します。

1990年代のニュースチェック

これも電子書籍とほぼ同じで、新聞や雑誌を読むか、ポータブルラジオを持ち歩くかくらいですね。

1990年代の辞書

物書堂の辞書アプリが登場したおかげで、iPhoneの評価が高まった一面があると思います。学生時代はポケットサイズの辞書を買わされましたね。90年代にも電子辞書はありましたが、画面の精細さはなく、動作も遅く、あまり使い勝手はよくありませんでした。

1990年代のイラスト制作

当時はペン、筆、色鉛筆、絵の具、パレット、筆洗いなど、画材の数だけ持ち歩く必要がありました。iPhoneはいずれApplePencilに対応するでしょうが、指先やタッチペンでも、かなりのクオリティのイラストが描けるようです。

 

1990年代のモバイルSuica

当時はオレンジカードという、プリペイドカードがありましたね。

1990年代のApplePay

現金が主流の時代。現金以外では、クレジットカードか商品券といったところでしょう。

1990年代の銀行振込

iPhoneだけで簡単に振込ができるようになりました。当時は銀行の窓口かATMで振り込むしかなかったですね。コンビニも少なかったので、15時までに銀行に行かないと振り込めないのが当たり前でした。

1990年代の地図

地図を持ち歩くしかなかったですね。昔は車に必ず地図が入っていたものですが、今は少なくなったでしょう。

1990年代の天気予報

天気の情報はテレビやラジオ、新聞でしか手に入らなかった気がします。

1990年代の乗換案内

よく使う駅の時刻表なら、駅でもらえるペラ一枚の時刻表を冷蔵庫に貼っていました。旅行のときは、辞書くらい分厚い鉄道時刻表を持ち歩いていました。ものすごく小さい文字で、蛍光ペンでマークして……懐かしい思い出です。

1990年代のメモ

90年代に再現するとしたら、ノートやシステム手帳でしょうか。メモが増えれば増えるほど、あとから探すのが大変なので、付箋だらけになっていることもしばしば。

1990年代の電話帳

電話帳や住所録が必ずあったものですが、その存在を忘れるくらい、知人のデータはiPhoneの中に入っていますね。今はFacebookもありますし、インターネットがある限り、旧友との連絡が途絶えることはなさそうです。

1990年代のボイスメモ

スティック型のICレコーダーでしょうか。iPhoneだけでもけっこう綺麗に録音ができますね。

1990年代の通販

Amazonや楽天の躍進により、片手で注文から決済までできるようになりました。当時は通販雑誌やカタログ通販から選ぶくらいでしたね。電話、FAX、郵送で注文して、商品が届くのも遅かったと思います。品数はもちろん比べ物にならないくらい少なかったです。

1990年代のSNS

サークルや同好会、ファンクラブに参加することでしょうか。雑誌に趣味の仲間を募集するコーナーがありましたね。今でもライブハウスや楽器屋に行くと、バンドメンバー募集の張り紙がしてありますね。

1990年代のゲーム

携帯ゲーム機といえば、任天堂のゲームボーイか、SEGAのゲームギア。他にもいくつかありましたが、ゲームボーイをやりすぎて目が悪くなってしまいました。今の子供たちは、スマートフォンで目を悪くしているのでしょうね。

まとめ

いかがでしたか? 的外れの回答もあるでしょうが、1990年代はだいたいこんな感じだったと思います。Dropboxなどでお馴染みクラウドストレージのように、当時の環境では再現不可能なものも増えていますね。

これ以外にも、「今当たり前になっていることは、昔はどうだったのだろう?」と考えてみるのも、なかなか楽しいものですよ。