元SMAP「72時間ホンネテレビ」の4000字ホンキレビュー

「新しい地図」とは?

「新しい地図」を知っていますか? 元SMAPの三人(香取くん・草彅くん・稲垣くん)がジャニーズ事務所を退社し、元マネージャーと共に再出発することになったブランドのことです。サイト名であり、ファンクラブ名でもあり、配信曲「72」ではアーティスト名にもなっており……とにかく、三人が活動する場所はどれも「新しい地図」となるようですね。

そんな彼らの再出発は、地上波でなくAbemaTVでした。ただの特番ではありません。なななんと、72時間の生放送という、24時間テレビもびっくりの、話題性がありすぎる特番です。総製作費は10億円、番組に関わったスタッフは約1000人とのことで、元SMAPの三人としても、AbemaTVを運営するサイバーエージェントとしても、失敗が許されない番組でした。

まさかまさかの「72時間」生放送!

『72時間ホンネテレビ』は、2017年11月2日(木)〜11月5日(日)まで放送されました。72時間だと3日間のイメージがありますが、実質4日なんですね。ぼくはこの間、メッセナゴヤ2017を目前に控え、準備に追われて大変な状況だったのですが、iPadでホンネテレビをずっと流していたおかげで、すごくたくさんの元気をもらえて、準備を終えることができました。

番組内容を簡単に説明すると、三人がそれぞれ「インスタグラマー香取」「ブロガー稲垣」「ユーチューバー草彅」として、番組中にどんどん写真や記事、動画をアップするというもの。ツイッターは三人それぞれのアカウントがあり、随時更新されていました。さまざまな著名人から、ツイッターでバズらせる方法や、インスタ映えのコツ、YouTubeで再生数を増やす方法などを教えてもらい、それを実践するという内容です。

香取くん、草彅くん、稲垣くんが輝いていた!

番組内容だけだとあまり面白くないように見えますが、何が良かったって、ジャニーズではできなかったSNSを、三人がおっかなびっくり使っていること。そして、少年のように目をキラキラと輝かせながら(とくに香取くん)、ものすごく楽しそうにしていたこと。もう、「これが自由なんだ! 楽しくてたまらない!」という喜びが、全身から伝わってきました。スーパースターのSMAPのときとは違う、やさしくて面白いお兄さんのイメージで、すっかり好きになりました。

ジャニーズではTwitterもInstagramも、YouTubeもブログも禁止されているようなので、元ジャニーズが自分たちの手で発信し、ファンとSNSで交流するのがとても新鮮に映りました。

森くんとの再会に感動!

そして誰もが驚いたでしょう、森くんこと森且行さんとの再会。森くんの大事なレースが終わると、夜までずーっと、森くんと三人がしゃべり続けていました。つまり、元SMAPの四人ですね。あとで調べてみたら、ファンの間では、SMAPの兄弟構成(?)はこういう感じらしいですね。

  • 中居くん、木村くん(長兄)
  • 稲垣くん、森くん(次兄)
  • 草彅くん、香取くん(末っ子)

実際に、中居くんと木村くんは1972年生まれ。稲垣くんは1973年、森くんと草彅くんは1974年生まれですが、草彅くんはキャラ的に末っ子ですね。そして香取くんは年齢的にも完全に末っ子で、1977年生まれのようです。ファンじゃなくても、草彅くんと香取くんは仲良しなのは知っていますね。一度はスマスマで草彅くんと香取くんがじゃれあっている姿を見たことがあるはず。

中居くんと木村くんが1972年生まれなので、ジャニーズ事務所に残った兄への気持ちを、弟たちが「72時間」という形で伝えたかったのではないかという噂もあります。もし本当だったら胸熱ですね。

森くんの一言「目がキラキラしてる」がすべて

番組では、森くんが三人に対して、「めっちゃ楽しそうだもんね。前と全然違う。目がキラキラしてるもん」といった趣旨の発言をしていたと思います。三人は反応に困っていた様子でしたが、この言葉がすべてですね。目の輝きは、嘘をつきません。やりたくないことをやっていたら、目は輝きません。三人は、今が最高に楽しいんです。その楽しさが映像から伝わるから、見る側も72時間ずっと楽しめたわけですね。

余談:森くんのこと

ぼくはスマスマこと「SMAP×SMAP」でSMAPが身近になった世代ですが、森くんが出ていた記憶はありませんでした。それもそのはず、森くんはスマスマが始まってすぐにSMAPを脱退していたのです。

その後、SMAPがものすごい勢いでトップアイドルになると、森くんの存在はなかったことのようになっていました。過去の森くんの映像にモザイクがかかっていた時期もあったそうです。

かなりの年月を経て、2014年の「27時間テレビ」のフィナーレで、森くんがSMAPのメンバーにあてた手紙が読まれました。これ以降、森くんの情報は、一応解禁という形になったとか。

今気づいたのですが、「27時間テレビで森くんに手紙をもらった」から、ひっくり返して、「72時間テレビで森くんに会いにいく」という考えもあったのかもしれませんね。

余談:木村くんのこと

木村くんに関しては、マスコミの報道がひどかったようですね。木村くんだけが事務所に残り、四人とは敵対しており、四人は独立するというような憶測がありました。実際は中居くんと木村くんが残ったわけですが、木村くんのイメージはなんとなく悪くなってしまったように思います。

実際はどうだったのでしょうか? もちろんメンバー間で議論はあったと思います。事務所に残るべきか、辞めるべきか。全員が辞めたら、SMAPはどうなるのか。事務所を辞めたら、SMAPの名前は使えないだろう。そうしたら、誰がSMAPというブランドを残すのか。SMAPの曲を誰が歌い継いでいくのか。ファンはどうなるのか。

そういうことを、たくさん話し合っていたと思います。トップアイドルとして長らく君臨してきたSMAPのメンバーですから、事務所に残るなら嫌いとか、感情だけで対立とか、そんな幼稚なことはしないと思います。メンバーの間では、もっともっと深い、戦友のような絆があるに決まっています。

中居くんも、木村くんも、元SMAPの三人を応援している

それを裏付けるように、「木村拓哉のWhat’s UP SMAP!」では、毎回必ずSMAPの曲が流しています。この事実を知ったとき、泣きそうになってしまいました。ホンネは「吾郎、剛、慎吾、がんばれよ! 応援しているからな!」って、言いたいに決まっている。でも立場的に言えない。だから番組でSMAPの曲を流す。それがSMAPの名を使うことを許されている者としての使命。そして、木村くんは三人に対しての気持ちを、SMAPの曲名や歌詞で伝えようとしているようです。木村くん、なんて粋なのでしょう……! 中居くんもきっと同じはず。

ぬぐえない違和感

番組中、誰もが気づいたであろう違和感がありました。それは、元SMAPの三人からは、「SMAP」「木村くん」「中居くん」の単語がほぼ出なかったこと。発言されることも許されないなんて、ちょっと厳しすぎますね。だからSMAP時代の話は、「あの頃は……」とか、にごしながら話していましたね。

「歌う曲がない」ことの悲しさ

番組のフィナーレは、三人による「72曲メドレー」でした。72曲も何を歌うのだろう? SMAPの曲は歌えないにしても、ソロの曲は歌うのかな? と思っていたら、「僕たちは歌う曲がありません」という悲しい言葉。切ないなぁ。歌ったのはやはり全部カバー曲でした。この選曲にも深い意味があるようですが、これについてはほかの方が記事にしていることでしょう。

唯一、ホンネテレビのテーマソング「72」という曲があって、これだけはオリジナル曲でしたね。「72」は、ピチカート・ファイブなどでお馴染みの小西康陽さん。番組中に何度となく流れていましたが、何度聞いても飽きない、とても良い曲です。草彅くんの声がものすごくやさしいですね。iTunesやAmazonからでも買えるので、ぜひ聴いてみてください。今も「72」を聴きながらこの記事を書いていますが、ホンネテレビの感動がよみがえります。

こんなに楽しくて感動したテレビ番組は、初めてかも?

さて、そろそろまとめに入りましょう。72時間ホンネテレビは、一言でいうと、とにかく最っっっ高に、幸せな番組でした! 元SMAPの三人はもちろん、森くん、スタッフの気持ちがとにかく熱くて、「絶対に成功させよう」という気持ちと、ファンに対する感謝の気持ちを強く感じました。

そして、それを見守るファンの喜びと、安堵と、感謝の気持ちが混じり合って、スマホやタブレットの画面を通して、温かさと感動が、72時間かけてゆるやかに日本中に広がっていったような、そんな番組でした。こんな素晴らしい番組を作ってくれたAbemaTVに感謝!

インターネットがあって良かった。AbemaTVがあって良かった。20年前だったら、元SMAPといえども、こんな風に自由に活動できる場所はなかったかもしれない。いや、たぶんなかった。時代は変わる。

のん(能年玲奈)さんの件でも同じことが言えますが、権力や圧力で支配する時代は終わったのです。ぼくはSMAPファンとはいえないくらいの一般視聴者ですが、元SMAPと、中居くん、木村くん、森くんの活躍を応援しています。

さあ、随分と長文になってしまいました。ここまで読んでくださる方がいるかどうか分かりませんが、お疲れさまでした。SMAPファンからの反応が少し心配ですが、勇気を出して、この記事をアップするよ!