さくらももこ先生の作品と「アミ小さな宇宙人」のこと

※2018年の記事です

ありがとう、さくらももこ先生

2018年8月15日、「ちびまる子ちゃん」で有名なさくらももこさんが亡くなりました。享年53歳。若いなあ。才能がある人は短命といいますが、もっと長生きされていたら、さらに多くの作品が世に残されていただろうと考えると悲しくなりますね。

私は、つい一週間前に、Amazonプライムビデオで配信されていた「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」を見ました。ずっと「いつか見よう」と気になっていた作品ですが、見るタイミングが一週間前だったことが不思議です。もしかしたら先生が「あの映画は大切な作品だから、今のうちに見ておいてね」と、世界中のまる子ファンにテレパシーを送っていたのかもしれません。

ということで、さくらももこ先生を偲んで、魂のお話。

感謝は四十九日の間にしよう

「四十九日」という言葉があります。人が亡くなると魂が此岸(こちらの世界)から彼岸(あちらの世界)へ移行します。この四十九日の間に、残された人は死者を弔い、彼岸の世界へ向かう魂をお見送りします。この間に「ありがとう」と「さようなら」を言うわけです。死者の魂は、よほど悪行を働いた人でなければ、辛い現実から解放され、文字通り天にも登るような気持ちになるそうです。四十九日の間は、わりと自由に此岸の世界と彼岸の世界を行き来できるようです。天国に行く準備期間のようなものですね。

さくら先生は、生前ものすごくたくさんの人々に、笑顔と安らぎを与えてくださったわけですから、すぐに天国へ行けるでしょう。だから、わりと早めに天国へ行く準備は整えてしまって、あとは「天国は楽しそうだよ! いまのこの光景を漫画にしたいなあ! でもできないのはちょっと悔しいなあ! 地上で生きている皆は、辛いこともあるだろうけど、私の作品を見て楽しんでもらえたら嬉しいよ」と、世界中を飛び回っているような気がします。そう、今この瞬間もね!(勝手な妄想です、すみません)

さくらももこ先生の作品に少しでも触れたことがある人は、この四十九日の間に、きちんと先生にお礼を伝えると良いですよ。四十九日以降になると、よっぽど親しくしていた人や、縁のある人以外は、なかなか会えなくなるみたいですからね。(でもたぶん、純粋な気持ちで、強く願えば会える気がします)

魂がどうのこうのという話は、「ちびまる子ちゃん」が大ブームだったバブル期を生きた人には響かない人が多い気がします。バブル期は、少し前の中国のように、自然を破壊し、動物を殺し、利益の追求のみが優先され、一部の人が莫大な富を得る時代でした。今でも一部の政治家や経済界は変わっていない気がしますが、私たち国民の意識は少しずつ良くなっていることを感じます。

最近の子供たちは「魂は当たり前のように存在している」「当然、私たちの魂は転生していく」という考えを、誰に教わるでもなく持っていることが多いようです。宗教とか思想とか、そういうものではなく、魂の感覚を持っているのですね。物心がつく頃には、この世界に生まれてきた意味や、自分がこの人生で任された役割を理解している子もいるようです。

さくらももこファンに読んでほしい、「アミ 小さな宇宙人」シリーズ

ここで、さくらももこ先生がイラストを手がけたエンリケ・バリオス氏のファンタジー小説「アミ 小さな宇宙人」「もどってきたアミ」「アミ 3度めの約束」 を紹介します。

私はこの作品が大好きで、初めてこの本を読んだとき、とても救われた気持ちになりました。私は幼少の頃から生きづらさを感じていましたが、今の子供たちはもっと敏感で、中には生きるのが辛くて辛くて、外の荒い空気に耐えられず、幼稚園や小中学校に馴染めなかったり、心を閉ざしてしまったり、家に閉じこもったりするケースもあるのではないでしょうか。

この作品は、これからを生きる子供たちにこそ読んでほしいですし、子供の心をまだ残していながらも、日々仕事に追われて忙しい日々を送っている大人たちにも読んでほしいです。

少しでも気になった方は、自分の直感を信じて、ぜひ書店やネットで購入して見てくださいね。図書館にも置いてあると思います。

「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」は貴重な作品

1990年代に見ていたちびまる子ちゃんは、毒舌や個性的なキャラクターのイメージが強かったです。ところが、「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」では、まる子がやたらと素直で、純粋な恋愛感情を持っていることに驚きました。さくらももこ先生が脚本を書かれていますし、かなり思い入れの強い作品であることは間違いありません。

2015年末に公開されたこの作品は、映画としては3作目ですが、前作からは23年ぶり。ちびまる子ちゃんの映画というだけでレアですが、ちびまる子ちゃんのお姉ちゃん役・水谷優子さんは2016年に亡くなっており(この方も51歳という若さでした……)、懐かしいお姉ちゃんの声が聞ける貴重な作品でもあります。

往年のちびまる子ちゃんファンは、この機会に「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」をぜひ見てみてください。この映画を通して、さくらももこ先生の気持ちを感じ取りましょう。そしてたまには、きれいな涙をこぼしてみませんか?