「お金の動き」を徹底的に管理しよう

仕事を退職することが決まったからか、文章を書く気力が戻ってきた。最近は週末になると、細かい部分の整理整頓をしている。「思い出してもすぐに忘れてしまう」くらいの細かい作業は、思い出した瞬間にメモを残す必要がある。こういう時に役立つアプリとしては「Evernote」も良いのだけど、個人的にはやはり「OmniFocus2」が気に入っている。これらのデータの整理整頓は非常に時間がかかるので、おそらく4月にやることになるのだろう……と思いつつ、今回はアプリの紹介ではなく、お金の話である。

ずっともやもやしていたものは、たくさんある。例えば「銀行口座の住所変更」は、東京時代に口座を3つ作っていたのだが、地元に戻ってから住所変更を一切していなかった。免許証の住所変更もしておらず、数年前にパスポートを作る際に免許証の住所変更をする必要があり、警察署に行ったら「免許証の期限が切れていますね」と衝撃のひと言をもらったのは今では良い思い出である。(ちなみに「うっかり失効」といって、更新期限の半年以内なら比較的簡単に再発行が可能なので助かった)

話を戻して、銀行口座の住所変更届けを出したら、今度はネットバンクを使いたくなった。徹底的にお金の動きを管理をしたくなったのだ。そこで先日、3つの口座それぞれにネットバンクの申請をし、そのうち1つが使えるようになったので試しに使ってみたら、すごく便利だった。PCはもちろんだが、iPhoneアプリから簡単に残高照会や振込がおこなえる。クレジットカードは便利だけど、現金を使っている感覚がないし、手数料を販売側が負担せざるを得ず、「カード会社が異常に儲かる仕組み」が好きじゃない。今後はなるべく「銀行振込」を使うようにしたい。

次にもやもやしていたのは、「保険」である。2年前に加入したのだが、よくよく考えたら、僕の人生に保険は必要なかった。ただでさえ毎月健康保険やら自動車保険やらを払っているのに、万が一のことを考えて保険に入っていて意味があるのか疑問だった。毎月、お金をどぶに捨てているような感覚が嫌で仕方なかった。支払った保健料は「30年後にけっこう返ってきますから」と言われても、先過ぎて意味が分からないし、万が一病気になったとしても、高額療養費制度があるから問題なさそうだ。結果、担当さんに連絡をして解約することにした。

こうなると、もうどうにも止まらない。

続いて「納得のいかない出費」を見直すことになる。例えば「iCloudのストレージ容量」を有料アップグレードしていたのだが、バックアップの容量が多いだけで、PCにバックアップを取れば済む話。さらに「フォトストリームはストレージ容量とは関係ない」ことを知り、有料アップグレードの意味がなかったことに気づいたのである。「Amazonプライム」も解約した。携帯電話の料金も見直して、ほとんど使っていなかった二回線目は解約することにした。「Hulu」もほとんど見ていなかったから、ひとまずアカウントを凍結した。iPad mini は電子書籍や有料コンテンツを買いすぎてしまうから、これも知人に譲った。

ただケチっているだけではない。「お金の動きを徹底的に管理したい」のである。出費を抑えるだけではなく、真の目的は「お金の動きを変えること」である。

納得のいかない出費を抑えたことにより、「納得のいく出費」が可能になる。海外への送金に便利な「PayPal」アカウントを取得し、いつもお世話になっている「Wikipedia」をはじめ、日頃無料で使わせてもらっているWebサービスの管理者に、感謝の気持ちを込めながら Donate(寄付)した。その他、地球や日本を本気で憂い、環境を良くしようと真剣に活動している人たちのサービスをなるべく使うようにした。

こういう話を聞いたことがある。「寄付金は、心が入っていれば驚くほどの効果が出る」のだそうだ。税金対策の100万円よりも、心のこもった1万円を。子供の純粋な心で投げ入れられた10円玉は、募金箱の中の他のお金さえも浄化してくれることだろう。

少しずつだが、「この商品やサービスにお金を払ったら、地球はどうなるのだろう?」そんなことを考えてお金を使えるようになった気がする。コンビニで買い物をするにしても、海外の水は絶対に買わなくなった(水に恵まれた日本で、海外の水を購入する意味は?)。ハンバーガーはほとんど食べなくなったが、食べたくなったらモスバーガーしか利用しなくなった。マクドナルドが日本で苦戦しているというが、日本人もようやく気づき始めたんじゃないか。あんなもの「子供に食べさせてはいけなかったのだ」ということに。

さらに、ヤフオクも登録して、部屋にずっと眠っているものを、他の人に安価で譲ることにした。物も喜ぶ、人も喜ぶ。リユースなんて昔は当たり前だったろうに。「独り占め」の時代はもう終わった。今はあらゆるものを共有する時代。銀行口座の住所変更をキッカケに、いろんなことを考えるようになったわけだが、この記事を書きながら、理由が分かった。これまでは「銀行口座の住所変更すらどうでもいいと思えるくらい、お金に対して感謝も関心もなかった」のである。仕事を口実に、いろんなことに目をつぶっていたのである。

その都度、必要なものを選び、必要ないものはお礼を言って捨てるか、人に譲るかにしよう。高くても良いものを買い、ひとつのものを大切に使おう。共有できるものは、なるべく共有しよう。そうすれば、自然とお金の動きが変わり、お金儲けだけを考え世界中の様々なものを破壊し続ける多国籍企業にお金が回らなくなり、それはやがて地球と人々の生活を守ることに繋がっていくことだろう。

お金に支配されている世界でも、「日々の出費」を意識して変えれば、いくらでも良くなるのだ。まだ間に合うのだ。