Kindle Oasis は「読書の習慣がつく」史上最高の電子書籍リーダーだった(読書好きのためのテキストオンリーレビュー)

初めてのKindle Oasis

「Amazonプライムデー」で買い物をする予定はなかったが、ふと「Kindle Oasis」の価格を見ると、10,000円OFFになっていた。数千円の値引きは定期的に行われるが、10,000円の値引きは滅多にない。読書は一生の財産になる。そう思えば、決して高くないだろう。私は「8GB、広告なし」モデルを注文した。

私は過去に2台のKindle paperwhiteを購入している。1台目は2012年頃のモデルで、今と比べて文字が荒く、読みづらかった。2台目は2015年頃のモデルで、文字がずいぶん美しくなり、読みやすくなった。

Kindle paperwhite には欠点があった

Kindle paperwhiteにはいくつかの問題があり、「毎日読書がしたくなる」とまでは思えなかった。理由を以下に並べる。

  1. 全体的に動作が重い
  2. 画面を触らないとページをめくれない
  3. 画面がざらざらしており、ページをめくる度に画面をなでると不快になる(現在のpaperwhiteでは改善されている気がする)
  4. フロントライトをつけると画面が白っぽくなり読む気が少し失せる
  5. 当時のpaperwhiteは防水対応ではなかったので、気軽に風呂に持ち込めなかった

Kindle Oasis はほぼ欠点がない優等生

これらの問題点が、現在のKindle Oasisでは解決した。全体的に動作が軽くなり、ページ送りボタンがついており、画面がつるつるして触り心地がよく、色調調節ライトで目が疲れにくい暖色に設定でき、防水対応。完璧である。

さらに、想像以上に良かったのが、「ベゼル幅が狭く、液晶部分が文庫本とほぼ同じサイズになったこと」である。paperwhiteの液晶は文庫本よりも小さく、本を読んでいる感じがしないのだ。本はどれだけ小さくても文庫サイズでなければ、読む気が起きない。

もう一つ良かったのは、「人間工学的デザイン」である。本体の片側が分厚くなっていて、これにより片手で持った時に重心が安定するのだ。この設計だと、持ち手を変えると上下が逆になってしまうのだが、iPadのように自動で画面が回転するので問題ない。

欠点としては、この人間工学的デザインのせいで、机の上などに置くと傾いてしまうということである。これは専用のカバーをつけると解決されるらしいが、カバーはつけると重たくなるので買う予定はない。

Kindle Oasisには「本が読みたくなる魔法」がかかっている

上記の理由から、従来品と比べてKindle Oasisは読書に集中しやすくなった。ここ数年は目が疲れてあまり読書ができずにいたのだが、これからは再び読書に集中できそうである。

paperwhiteの頃は、側に置いていても、手に持つ気になれなかった。Oasisは、つい手に持ちたくなり、そのまま電源を入れたくなり、いつの間にか読書をしているのである。素晴らしい!

これこそ、私が電子書籍リーダーに求めていたものである。私が文章を書くときに使用している「Ulysses」というアプリには、「文章を書きたくなる魔法」がかかっていると思っているが、Kindle Oasisには、「本が読みたくなる魔法」がかかっているのだ。

「高くても良いものを」と作られたものには、このような魔法がかかることがある。Amazonの経営方針は決して好きとは言えないが、Kindle Oasisに限っては、妥協のない製品を作り上げた制作チームに拍手を送りたい。

読書は財産である

読書をしている人と、していない人とでは、明らかに違うところがある。一概には言えないが、読書をしている人のほうが、話題の幅が広く、言葉を多く知っており、話に深みがあるのだ。

読書量が多いに越したことはない。スマートフォンや動画に時間を取られがちな現代では、読書の時間が持てない若者が増えていることだろう。しかし、Kindle Oasisのような優秀な電子書籍端末を持っていると、「読書する習慣」がつくのである。

子供の頃に「読書感想文」を書くのが嫌だった人は多いだろう。ゲームの習慣は簡単につくが、読書の習慣はなかなかつくものではない。読書がしたいと思わせるKindle Oasisが、いかに凄い端末であるかが伝わるだろうか。

読書は財産である。読書をするための環境を整えることは、財産を得るための先行投資だと考えよう。その先行投資がわずか3万円前後で手に入るのだから、安すぎるくらいである。「3万円あったら何冊の本が買えるのだろう?」などと考えてはいけない。3万円分の本を買っても、読書の習慣がなければ読めないのだだから。

Kindle Oasisが届いてまだ数日だが、8月に始めた糖質制限、9月に始めた筋トレに続き、10月からは読書が習慣にできそうだ。11月は何を習慣づけようか? そんなことを考えるだけでも楽しくなる。そのためのヒントは、本の中にある。秋の夜長、「読書の秋」と呼ばれる季節なのだから、この機会に読書を習慣づけてみてはいかがだろうか。