「ハーゲンダッツ」と他のアイスクリームを比較したら、原材料の少なさに驚いた話

アイスクリーム業界も糖質制限ブーム

糖質制限ブームにより、アイスクリームも健康志向になってきました。その代表格のひとつが、グリコさんの「SUNAO」でしょう。公式サイトの商品ページには以下のように書かれています。

80kcal、豆乳使用、砂糖不使用、糖質50%オフ(※)・糖質10g以下、食物繊維たっぷり、にこだわってつくったアイスです。

バニラビーンズシード入りの華やかバニラの風味と生クリームのまろやかな 味わいです。 豆乳、トウモロコシ由来の食物繊維といったこだわりの素材を使ってカロリーと糖質を調整したアイスなので、からだと向き合いながら、おいしいものが食べたい気分にぴったりです。

※日本食品標準成分表2015ラクトアイス(普通脂肪)と比較

つまり、体に良くて、こだわって作った、ヘルシーなアイスなのですね。いまいちど各項目について確認してみましょう。

  • 80kcal →たしかに低カロリーですね。
  • 豆乳使用 →豆乳というだけで体に良い気がしますね。
  • 砂糖不使用 →別の何かで甘さを作っているはずですよね。甘くないアイスなんてないですから。
  • 糖質50%オフ →こちらも別の何かで糖質を減らしているはずですよね。
  • 食物繊維たっぷり →アイスに食物繊維を入れる理由が分かりませんが、なんだか体に良さそうですね。

一見、カロリー制限や糖質制限ブームに乗っかって商品を作っているだけのような気がしますが、いやいや、天下のグリコさんですから、きっと本当に体に良いのだと信じましょう。

「SUNAO(バニラ)」の原材料一覧

そんなヘルシーなイメージが強い「SUNAO」には、一体何が入っているのでしょうか? 調べてみましょう。

「グリコ SUNAO」ウェブサイトより
  • 乳製品→もう少し詳しく!
  • 食物繊維(ポリデキストロース)→人工的に作られた食物繊維らしい。
  • 豆乳→そのまんまですね。
  • 植物油脂→体に悪いものの代表格と言われています。要注意!
  • 卵黄パウダー→そのまんまですね。
  • 乳等を主要原料とする食品→謎ですね。要注意…なのでしょうか。
  • バニラビーンズシード→粒粒のやつですね。
  • 香料→これもどうとでも書けるので要注意としましょう。
  • 安定剤(増粘多糖類)→アイスにはだいたい入ってますね。
  • 乳化剤→これもだいたい入ってますね。
  • 甘味料(スクラロース)→やばいやつという説もあります。要注意!
  • カロチン色素→バニラアイスに色素をいれる必要性が分かりませんが、よく見かける色素ですね。

これを見てどう思われますか?
ほぼ原料の姿や形が見えないですよね。

もっとも多く含まれているものが「乳製品」となっていますが、バターでしょうか、ミルクでしょうか。「乳等を主要原料とする食品」は、他の商品でも見かけますが、政治家の発言のように中身のない表現です。原材料としての意味を成していないような…。

私は別にグリコさんが嫌いなわけでもないですし、ポッキー好きです。SUNAOを批判しているわけではありません。安いアイスクリームの原材料は、だいたいこういう感じだと思います。誤解のないように言いますが、SUNAOだけが特別に添加物が多く含まれているわけではないことを記しておきます。

ただ、SUNAOは安くないですし、ヘルシーなイメージを全面的に出していることに違和感を持ちましたので、一例として取り上げました。

ちなみに、2018年に販売されていたSUNAOのチョコクランチ味には、アセスルファムKという添加物界隈でもとくに危険性が高いと指摘されている人工甘味料が入っていたのですが、2019年11月現在ではシリーズ構成が変わり、現在はアセスルファムK不使用となっています! グリコさん、素晴らしい!

これだけでは分かりづらいかもしれませんので、高級アイスの代表格である「ハーゲンダッツ」の原材料と比較してみましょう。

「ハーゲンダッツ(バニラ)」の原材料一覧

「ハーゲンダッツ ジャパン」ウェブサイトより
  • クリーム(北海道(生乳))
  • 脱脂濃縮乳
  • 砂糖
  • 卵黄/バニラ香料

うーむ、驚くほどシンプルです。ここまでシンプルとは…。脱脂濃縮乳は馴染みがないですが、ミルクを加工したものと思われます。あとは「クリーム、砂糖、卵黄、バニラ香料」ですから、原料の姿や形が見えますね。

この「原料の姿や形が見えること」が大事なんです。「原料の姿や形が見えてこない食品は、ヤベーやつ」という認識で問題ないと思います。

人工甘味料はなるべく摂取しないこと

私は子どもの頃から自然なもの、手作りのものを親に食べさせてもらってきたので、私の舌は人工的な味に敏感です。だから分かります。人工的に作られた甘みは不自然なんです。

スクラロースについて検索すると、コカ・コーラ社の「世界トップレベルの研究機関の数々が、スクラロースの安全性を認定」という記事が上位に表示されます。さすが大企業、SEO対策も万全ですね。そりゃあ、スクラロースが安全であることを信じたいですが、コカ・コーラ社が主張していると、天の邪鬼の私は疑ってしまうのです。人体に有害ではないというデータなど、いくらでも作れますからね。

大切なのは、常識的に考えて、人工甘味料を摂取しないに越したことはないという意識です。すべての動物(ペット以外)は自然に作られたものだけを摂取して生きています。人間も自然の一部であることを忘れてはいけません。ガン、肥満、アレルギー、アトピー、鬱病などの患者がこれだけ増えてしまった原因はなぜでしょうか。私たちが日々摂取している食品がこれらの病気に影響がないはずがありません。

「人工的に作られたものも、自然に作られたものも、分子の構造は同じ。だから、病気との関連性はない!」と主張するのではなく、「人工的に作られたものだから、ひょっとしたら体に悪影響があるかもしれない。病気との関連性を様々な観点から調査する必要があるかもね」と、疑問を持つのが自然ではないでしょうか。

結論:アイスは「ハーゲンダッツ」と「井村屋のあずきバー」を選べば間違いなし!

全国のコンビニやスーパーで気軽に買えて、素材にこだわったアイスといえば、「ハーゲンダッツ」と「あずきバー」くらいだと思います。販売商品の大半が添加物まみれのコンビニでも、この2つの商品は買えます。奇跡と言って良いくらいです。

ハーゲンダッツは他の商品と比べて明らかに高いのに、なぜかハーゲンダッツは消費者が高くてもおいしいと感じているのです。井村屋のあずきバーは高くはありませんが、不思議と売れ続けています。

個人的には、大手食品メーカーの多くは売上を追求するあまり、食品メーカーとしてのプライドや魂を売ってしまったのだと思います。そんな中、ハーゲンダッツと井村屋は天使のような存在です。良いものが売れるのは当たり前ですが、そんな当たり前のことに疑問を持ってしまうほど、コンビニやスーパーに並ぶ食品は添加物まみれなのです。とくに妊娠中の人や、小さな子供を持つ親御さんは、気をつけましょうね。

食品業界を変える唯一の方法を教えます

私たちにできることは、良心的な食品メーカーの商品を選んで買うことだけです。大手食品メーカーは強大な権力を持ってしまっていますから、私たちが変わる以外に、食品業界を変える方法はないのです。

でもね、安心してください。大手食品メーカーといえど、悪魔ではありません。添加物まみれの商品が売れなくなれば、大手メーカーでも、きちんと体に良いものを作るようになります。財力がありますから、それはもう、ものすごく体に良いものを作ってくれるはずです。天使と悪魔は表裏一体。私たちが変われば、大企業だって動かせるのです。

近い将来、私は見てみたいのです。今の大手食品メーカーが、本当に体にやさしい商品を作り、人々が健康になり、笑顔で走り回っている姿を――。

添加物の危険性について知りたい方はこちら

危ない食品添加物ハンドブック: 食べていいのは、どれ!?
食品問題に目を光らせ続ける気鋭のジャーナリストが診断&解説!パン、即席めんから冷凍食品、お菓子、ドリンクまで、身近な食品の危険度をNG、OK、注意でズバリ判定!
コンビニ&スーパーの食品添加物は死も招く
加熱すると発ガン性物質に変わるアミノ酸。加工デンプンには不純物が隠されている。運転注意!グリシンで居眠り交通事故死の恐れ。タンパク質加水分解物にも発ガン性の原因あり。リン酸塩の過剰摂取は心臓病でぽっくりも…みんな知らずに食べている!